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分冊文庫版 姑獲鳥の夏 上 (講談社文庫)
京極 夏彦

定価: ¥ 560
販売価格: ¥ 560
人気ランキング: 81419位
おすすめ度:

発売日: 2005-04-17
発売元: 講談社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
分冊文庫版はなかなか良いと思う
初めてこの作者の本を読んだのは、中古書籍の「狂骨・・・」でした。
シリーズ物になっていたとは知らずに、この前作のキャラの顛末やら、
以前関わった事件がホニャララ・・・と語られては前作が気になるではありませんか(笑)
商売上手な作家だなと思いつつ新刊で購入したノベルズサイズの
「姑獲鳥の夏」を買ったのは、「狂骨・・・」を読み終えた翌日だったのははるか昔。
1996年の秋の事でした。
あれから10年くらい経過して映画化の話が出て、実相寺監督がメガホンをとるという事で、
個人的に異様にテンションがあがって、ノベルズを読み返そうと思った時に数々の
予想される出来事が脳裏をかすめ、
「あの分厚い書籍を持ち歩いて読むのはちょっと疲れるな・・・」と京極ファンが
ぶちあたる壁を軽くスルーさせたのはこの分冊文庫版です。
これ以前にも文庫はありますけれど、そいつもノベルズサイズの分厚さがコンパクトになっただけの、
小型辞書よりも分厚いモノ。(縦の長さが寸詰まりになっただけやん!と思いました)
ちょっと厚めの文庫を持ち歩く分には支障もなく、
「なにそれ?辞書読んでるの?」とは訊かれずに、普通の文庫を読んでいる風に
見えるのはありがたい。
以前の作品を読み直すのにはこのサイズが適当であり、おおまかなストーリーの流れも
把握していたり忘れていた事を補完したりと、実に活躍してもらいました。
もちろん、続巻も購入し仕事の合間や時間を作ってなんとか10日くらいで
上下巻を読んだのかな・・・あの2005年の夏は。
初めて読んだ時は止められなくて、読む時間を作りながらなんとか4日で読んだ記憶がありますけどね。
分冊だから一気に買ってもいいし、1冊づつ買ってもいいし、財布の中身をみながら買えるのが、ビンボー人には丁度いい。
余談ですが、「姑獲鳥の夏」の分冊文庫を読み終えたあと、その勢いで映画も観ましたし、
DVDも購入し、あまつさえ「魍魎の匣」の分冊文庫にまで手をだしてしまいました。
講談社と作家がニヤリとほくそ笑む姿が見えそうです・・・。
怪奇幻想譚+推理小説
気になる作家ではあったが、あの本の分厚さが私を躊躇させていた。この度登場した分冊文庫版の登場は大変ありがたく、読者の裾野をさらに広げるのではないかと思う。主人公の古本屋店主は森羅万象を知り尽くしているのではないかと思えるほど博覧強記で饒舌である。一読して彼の定義する世界の有様全てを理解できるわけではないけれど、それなりの説得力がある。その説得力が後半にさしかかって、納得に変貌をとげる。妊娠20カ月が経過しても出産できない女性を始め、次から次へと複雑怪奇な事象が出てくるのだが、主人公のロジックに照らされると別の一面が見えてきて「そうか。そういうことか」と感嘆。それが病みつきになってきて最後までぐいぐい勢い良く読ませていく。
おいおい、なんじゃこりゃっ!
いや、タイトルの意味はいい意味でですよ。おもしろすぎて「なんじゃこりゃっ!」だ。いまダン・ブラウンの「デセプション」もよんでいるがこれのほうが断然読者を本のなかへと引き込んでゆく力が強い!必読でござんす!
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