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狂骨の夢 (講談社ノベルス)

狂骨の夢 (講談社ノベルス)
京極 夏彦
狂骨の夢 (講談社ノベルス)
定価: ¥ 1,218
販売価格: ¥ 1,218
人気ランキング: 93508位
おすすめ度:
発売日: 1995-05
発売元: 講談社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

京極堂シリーズ第3弾。
実に多様なテーマを扱う京極作品だが、本作は宗教はもちろんのこと、フロイトの精神分析
までもが出てくる。これまでの作品にも心理学的な要素を含む記述は出てきたが、本格的なものは本作が初めてだろう。

評者は精神分析に明るくないので、本作での精神分析についての説明が正しいのか
そうでないのか(京極夏彦氏が精神分析まできちんと理解しているのかどうか)までは
わからないけれど、実際にある程度精神分析を学んだ人が読めば、素人が読むよりも
また違った面白さがあるのではないかと思う。

シリーズ中、この『狂骨の夢』が一番好きだ!!という人はあまり聞いたことがない。
それはもちろん、他に魅力的な作品が多くあるからだろうが、精神分析やそれについての
伏線の張り方がちょっとだけ難しくて、すんなり面白さが伝わってこないところにも
あるような気がする。また、「狂骨」という妖怪自体が他の妖怪シリーズで扱われている妖怪よりも理解しにくいというところにもあるかも(これは流石にないか笑)。
個人的にはもっと評価が高くても良いと思うし、非常に良くできた話だと思っている。
秀作。


京極堂シリーズ第三弾!
この著者は伏線の張り方がとても上手い!あらゆるところに巧みに伏線が張ってあるので一度最後まで読んでしまって納得しても、もう一度読むと気付いていなかったヒントが隠されていたり、新しい発見があったりと、とても楽しめます。

バラバラだと思っていた話が繋がっているという奇想天外なところも良いです。
ミステリとしてだけでなく、ストーリー自体も面白いのでアンチミステリという方でも楽しめると思います。

今作では伊佐間が初登場します。
このシリーズでは魅力的なキャラクターもひとつのセールスポイントですが、彼は関口とは違ったマイペースさと抜けた感じが魅力だと思います。
今作でも結構重要な活躍をしています。
榎さんもあいかわらずの破天荒ぶりで笑わせてくれますし、京極堂はやはり京極堂です(笑)
彼の名台詞がまた増えます。

おすすめです。

宗教学と心理学の爆発
京極堂シリーズ第3作。969ページ。京極氏の知性爆発の傑作である。

全体のプロット構成の見事さもさることながら、それを包み込む宗教学と心理学の知識の深さがこの作品を恐るべきレベルに引き上げている。メインの京極堂や榎木津を最後の方に登場させるやり方もなかなかだ。この作品を文庫化するのに400ページ以上加筆したらしいが、ほんとに1ページ1ページに妥協という物がない濃密さだ。

読み終わって人間というもののを考え直してしまう作品である。



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