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手紙 スタンダード版

手紙 スタンダード版
山田孝之
手紙 スタンダード版
定価: ¥ 3,990
販売価格: ¥ 2,952
人気ランキング: 1073位
おすすめ度:
発売日: 2007-04-27
発売元: 日活
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

弟の大学の学費のために盗みに入った邸宅で、誤って女性を殺してしまった剛志。千葉の刑務所に服役中の彼の唯一の支えが弟の直貴から来る手紙。しかし、兄が受刑者というだけで、差別され、仕事も転々とし、恋人にもふられ、夢さえ打ち砕かれてきた直貴。兄を思いながらも、その存在の大きさ、罪の大きさに彼は押しつぶされそうになる。そんな彼が所帯を持った。守らなければならない妻、子どものために、直貴はある決心をした。
直木賞作家・東野圭吾が描いた小説をTVドラマでおなじみのヒットメイカー生野慈朗が映画化。加害者の家族を主人公にする大胆な試みだが、登場人物の心情にきちんとよりそい、ときには心にグイグイと入り込む演出は、罪を背負って生きる兄弟のドラマに見るものを釘付けにする。陰のある役がよく似合う山田孝之が、兄への思いと妻と子への愛の間で苦しむ直貴を熱演。意外にもさわやかなイメージの玉山鉄二が受刑者の兄を淡々と演じながら、最後で泣かせてくれる。ひとりの人間の犯した罪により、家族がどんなに苦しむか。そこから生まれる差別との闘いのドラマは確かにヘビーだが、弟の怒り、哀しみ、諦めなどの感情がうなりをあげて見る者の感情をゆさぶり、目が離せない 。まさに感動作だ。(斎藤 香)

映像の良さを生かした力作
 兄が強盗殺人で逮捕され、その弟が社会で生きていく様子を描いた作品。犯罪者の弟
だから差別をされて当然なのか否かを問うた作品である。また、弟から兄へ送る最後の
手紙、兄が犯罪被害者へ送る最後の手紙は、自分の書くたかが1通の手紙が、良い意味
でも悪い意味でも、どれほどの効果を及ぼすものかを考えさせられる。

 原作本と比較してみると、この映画は映像の持つ力を生かして、原作本の良さを十二分
に発揮している。犯罪者の弟というどこか影を抱えた役を主演の山田孝之が見事に演じき
っている。また、最後の場面の、山田孝之・玉山鉄二が出てくる場面、そして、そこで流
れる小田和正さんの挿入歌は、涙なしでは見られないし、映画だからこそ感動がここまで
高まるのだろう。
 他方、難点としては、話がすぐに展開してしまう点である。作品の時間を長くしてでも、
登場人物の心理描写などを詳細にして、原作で丁寧に書かれている部分を表現して欲しかっ
たと思う。

 全体として、東野圭吾さんの原作本のメッセージ性を残しつつ、映画ならではの良さを
生かした力作と言えるだろう。

捨てる演出力
小説が原作となっている映画は、ストーリーや設定にたいして小説と
どの程度の距離を取るか、何を変えて(変えないで)、何を捨てるか(拾うか)の
さじ加減が難しく、監督は専用の脚本を使用する映画とはまた違った職人芸が
必要とされるのでは無いかと思います。

小説の映像版ダイジェストになっている映画や、
原作を限りなく無視して原作のファンをげんなりさせる映画が多い中で、
この作品は監督の職人芸が目一杯詰め込まれ、心を強く揺り動かす良い作品になっています。

強引な展開や説明不足の部分は、
冷静になっている今だけでなく見てる間も感じますが、
それなところをいつまでも考えさせる間は無く、
登場人物の気持ちに惹き付けられ、期待を裏切られ続け、
見終わった後はぐったりしながら、鼻をかんでいました。

ここまで私のこころを揺り動かしたのは、
出演者の演技も大きいですが、
原作が持つ良さを引き出す為に
余計なところはばっさりと切り取ったコマ取りの大胆さでは無いかと思います。

監督の生野慈朗は、
映画に比べて放送(上映)時間の長い、ドラマの演出を多くやられている方とうことで、
なおさら驚きがあります。
これからこれまでの作品を追って見たいと感じました。

知らずに人を傷つけてしまうこと
ベルンハルト・シュリンクの朗読者を読んだときも思ったけれど、この作品も、誰かが書かなければいけなかった物語だと思いました。

この作品で、加害者の家族の人生として描かれている事柄は、差別的な視線を受ける、あらゆる立場の人にも、あてはまるように感じました。

全体として、しっかりした構成で、役者陣の演技も合格点。音楽も良かったと思います。
色々な見方があると思いますが、私は、差別と偏見、その中で育む希望について、考えさせられ、感動を受けた一本でした。



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