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悪意
東野 圭吾

定価: ¥ 660
販売価格: ¥ 660
人気ランキング: 1044位
おすすめ度:

発売日: 2001-01
発売元: 講談社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
相手を陥れるための執着心
人間の心は、自分の悪の部分を増長させる。しかもそれを何とか正当化しようと必死になる。
そのためには誰かを陥れることもいとわない。
物語の真意は、人間の気持ちである。
気持ちを追求するために、なぜなぜが繰り返されている。まずは、序章で逮捕されてその後手記という形で物語が繰り広げられる。途中、動機が決着するかに思われるが、もう一度なぜなぜを繰り返すことで真因はなにかを追い詰める。トヨタ方程式である。
善悪?
読み終わって悶々とする人は多いのじゃないのでしょうか。
他人に対して懐疑的になるような。
人の悪口を誰かから聞いて、その悪口の相手を悪者だって思ってしまうところってあるでしょう? こいつはいいやつで、あいつは悪いやつっていう単純すぎる区分で、人を判断するっていう。ワイドショーなんかは本当にそれの巨大版。キャスターがあまりに正義感を持っているように深刻そうに話すから。
読んでる人がそういうのに左右される人とそうじゃない人で、感想が全く変わってくると思います。
そう思う話でした。
ミステリだけど人の心の弱さを問われる感動的傑作小説。
かぎりなく地味なタイトル。
しかし実態は人の弱さと人の優しさをこれでもかと掘り下げ描いた素晴らしい小説。
友人を殺された絵本作家が、その衝撃的な体験を小説のように書き記していくというのが主なストーリー。
また、本作品は「○○の章」というように区切られながら展開していき、全体の3分の1ですでに「解決の章」となっている。これで事件解決?かと思いきや話が進むにしたがって明らかになる絵本作家のドス黒い過去。彼の過去を知る人物に出会い本当にあったことを聞く刑事。そしてクライマックスの章が「真実の章」。もうこの構成だけで素晴らしい演出だなと思いました。
今回は「動機」がとても重要な意味をもっている。
たぶんこれまでのミステリ小説でこんなにも寂しい人間の弱さを感じた動機はないだろう。
人は一人で生きていくことはできるけどやっぱり支えてくれる人がいてくれるにこしたことはないと感じました。
この小説からなにか学ぶことがあるなら、それは人が人を信じられなくなったら終わりだということ。超オススメ!
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