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幻夜

幻夜
東野 圭吾
幻夜
定価: ¥ 1,000
販売価格: ¥ 1,000
人気ランキング: 1030位
おすすめ度:
発売日: 2007-03
発売元: 集英社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

表面的には「白夜行」の続編
「白夜行」は、人間の善悪、罪と罰という命題について読者に問いかけている作品。
その命題に固執した「手紙」。 そしてこの幻夜がある。
 読者に考える隙を与えずに、目まぐるしい展開を繰り返す「白夜行」、
読み進めながら次なる結果が見えてくる「幻夜」。
 筆者の意図的な仕掛けであることは明白である。
 「白夜行」では、唐沢雪穂と桐原亮司という2人の登場人物を中心として、
ストーリーは進んでいく。そして、2人の心理描写がまったく無いまま終焉を迎える。
 「幻夜」では、水原雅也のを中心としてストーリーは展開する。彼の心理描写が
この作品の中心であり、新海美冬は単なる悪女であると考える。
「白夜行」は、人間の善悪、罪と罰という命題について読者に問いかけている作品
であった。その命題に固執した「手紙」、そしてこの幻夜がある。
 上辺だけ見れば、「幻夜」は「白夜行」の続編であるが、それは娯楽としての部分に過ぎず、本質は違うところにある。勘違いをする読者を新海美冬は嘲笑っている。
 それゆえ、新海美冬が必死で消そうとした過去とはなんであったのかが見えてこないし、
その必要もないのだ。事件解明をする加藤刑事には迫力が感じられず、ラストでは拳銃の暴発であっけなく死んでしまう。
衝動的な殺人を犯してしまった水原雅也と彼の後悔、懺悔、真情を代弁する加藤刑事は、共に息絶えた。
彼の真情は真相に堪えられるはずもなく、、、。

せつなくなります
 私は白夜行を先に読んでいたので、この作品を読み始めてすぐに「うわ、また白夜行と同じ展開だ・・・」と感じ、一旦は読むのをやめました。白夜行を読んだ人には分かると思いますが、読んでてせつなくなるし、全く希望がないからです。
 でも、結局読みました。すごく分厚いですが、5時間くらいで一気に読めます。それほど話自体はとても面白いものです。でも終わりはやっぱり悪は勝つんだ・・・。読み終わった後は虚しい気持ちになります。他のレビューにもあったように、私にはどうしても白夜行の二番煎じにしか思えません。どうしてそこまでして同じ展開を書きたかったのか?東野さんの意図がまだ私にはつかめていないようです。

なんとも言えない嫌悪感
この作者の作品を読むのはこれでニ作品目です。
一作品目はご存知「白夜行」
舞台は同じだと聞いていたが、完全な続編だとは知らずにとりあえずこの作者の別のものを読みたいとこの作品に手を出しました。
(美冬が例の彼女だと気づくのも随分遅れました…、というか別人と考えても違和感のない変貌振り)
続きが気になるストーリー、そして主人公(?)雅也の心境の描写など、さすがは話題にされているだけあって魅力的でした。

しかし、前作と比べるとどうだろう。
前作は第三者の視点から描かれていたためその人達に感情が移入される、
そういった意味で最後の結末はすごく気分の悪い、すっきりしないものでした。
ですが、それを含めておもしろいと感じさせるものがあった。

でも、この作品は違う。
本当に胸糞が悪いだけで、これ程までに読後感の悪い作品は読んだ事がない。
私の読書人生の中で読み終わって本に力一杯当り散らしたのはこれが初めてでした。
その原因としてはやはり美冬の行動の不可解さ、陳腐さ、展開のご都合主義が挙げられるでしょう。
(都合よく美冬に良い条件が揃い過ぎて違和感、解決策も同じ事の繰り返し、行動理念が見えてこない)
そして何より亮司を失った事による変貌が描かれなかった事。
これではただ美貌と才能で周りを利用し、不幸をばらまくだけの悪女です。
もし続編があるというのなら、今度は是非ともこの悪女の視点から話を書いて欲しい。
一体どれ程奇天烈な思考回路をしているのか・・・
そして、こんな女(敢えて女性とは呼ばない)を描き出す作者の女性観や女性経験とは一体どんなものだったのか・・・

そんな事を考えつつ、最悪の気分を味わいながらもついつい3作品目に手を出してしまうのでした・・・



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