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白夜行 (集英社文庫)
東野 圭吾

定価: ¥ 1,050
販売価格: ¥ 1,050
人気ランキング: 1646位
おすすめ度:

発売日: 2002-05
発売元: 集英社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
文学史上に残る傑作!
東野圭吾氏の他作も読みたいと思っているが、この小説がおろらく最高傑作であろう。これだけの作品を創造することは、容易ではないはずである。この作品によって東野圭吾という作家は文学史上に名を残すことになるはずだと確信した。
文章手法が巧みで、完成度が高い本作には、1人称の語り手(主人公)が存在しないが、2人の登場人物を中心として、ストーリーは進んでいく。
注目すべきは、その2人の心理描写がまったく無いまま終焉を迎えることである。題名の「白夜行」については、唐沢雪穂と桐原亮司が自分の生き様を白夜に例えているが、この作品の不透明な展開とすっきりとしない結末により、読者は白夜を彷徨うことになる。そして、考えることになる。
謎解きミステリーとしても楽しむことはできるが、人間の善悪、罪と罰という命題について読者に問いかけている著者の姿勢が感じられた。
こんなに完成度の高いミステリはない
こんなに完成度の高いミステリはない。
緻密な伏線と構成、内面を描かない独特の人間描写、複雑なプロット――。どれをとっても一級品、であると言える。
とくに悪女の描き方に関しては、松本清張を越えるといっても過言ではない。
800ページの大作だが、読むのを躊躇する必要は全くない。
背負った荷物の重さが
『禁じられた遊び』という映画がある。戦争のさなか、目の前で両親を撃ち殺された少女の悲しみを、一本の映画の全体を使って表現した映画だ。
この作品も、西本雪穂という一人の少女が幼児期に受けた心の傷の深さを、この大長編一本の全体で表現した作品と言える。
登場人物たちの多くは、西本雪穂と桐原亮司の深い心の闇に巻き込まれていく形で死んでいく。あるいは、不幸になる。読み進んでいくうちに、主人公二人の悲しみの殺伐とした渇きに、圧倒されそうになる。
力作だ。
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