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ある閉ざされた雪の山荘で
東野 圭吾

定価: ¥ 560
販売価格: ¥ 560
人気ランキング: 8873位
おすすめ度:

発売日: 1996-01
発売元: 講談社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
男女7名が雪の山荘に閉じこめられた設定で何がおきるのか
オーディションに合格した男女7名が雪の山荘に閉じこめられたという設定で舞台稽古が始まるということだ。これもある意味において、クローズドサークルということがいえるだろう。だが、一人ひとりと現実に仲間が消えていくに連れて、彼らの中で何かの疑念が生まれる。これは、本当に芝居なのか?この中で、実際に誰が彼らを殺したのか?このトリックは?
本書の構成は、客観的に書かれている本文と久我和幸の独白という一人称的な構成に分かれている。久我が主人公というわけではないと思いますが、ほかのメンバーのことをあまり知らないということで客観視できるひとだから、選ばれたんだろうね。最後の謎解きのシーンは、嘘ー実ー嘘の3層構造で成り立っていたことになる。言葉というものは、気をつけて発しないといけないものなんだなということが良く分かる。その恨みから、大変なことになったわけだから。最後は、お涙頂戴的な形になったんだけどね。
私は、正直言うと途中でなんとなく犯人が分かりましたね。動機は何かなという感じがしました。最後を読むと、私が考えていたこと以上のことがドラマとして隠されていた。途中で分かったとはいえ、それでも、最後まで読ませるのはさすがです。
殺人か?それとも殺人劇か?
“ある閉ざされた雪の山荘で”というタイトルから、よくあるミステリ小説の「外部から孤立した場所で逃げようにも逃げられない」という設定を連想する方もおられるだろう。しかし、本書の設定はそういったよくある設定とは異なる。この辺に著者の創意工夫が見られる。
しかし、本書の見所はなんといっても、ラストの種明かし場面になるまで「実際の殺人なのか?」はたまた「殺人を題材にした劇を演じているだけなのか?」ということが分からぬまま、物語進むところであろう。ラストに至るまでの物語の進め方は、「さすが東野圭吾!」といったところである。
ただ、個人的には種明かしをするラストが、あまりしっくりこない。どこか現実味が薄いというか…サプライズなラストを目指すあまり、不自然になってしまっているように感じる。まぁ、ラストの不自然さを差し引いても、十分に楽しめる作品ではあるのだが…。
何故かよく読んだ
著者の代表作とういわけでは全然ないし、特別にミステリーの傑作とも呼べない作品であるとは思うが、私は何故かこの本をよく読んだ。設定の面白さと、また、ミステリファンの方に馬鹿にされそうで恥ずかしいのだが、結末にとても満足したからだと思う。私はあまりミステリーに向いていないのかもしれない。この著者の作品はよく読んだが、私はなんとなくこういう地味な作品に愛着を持ってしまう。
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