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イン・ザ・プール (文春文庫)
奥田 英朗

定価: ¥ 500
販売価格: ¥ 500
人気ランキング: 1574位
おすすめ度:

発売日: 2006-03-10
発売元: 文藝春秋
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
面白かったですけど…
故・米原万里が書評集『打ちのめされるようなすごい本』の中で本書を褒めていたので、読んでみた。米原の書評の検証、という意味合いの方が強かったかもしれない。で、そこで初めて、結構な人気作家だと知った。そして結論から言えば、ま、暇つぶしにはなるだろうと思った(ただし私はあんまり暇でもないのだが…)。
この作家と筒井康隆の類似に言及した評をチラホラ見かけたが、私も同じことを感じた。間違いなく趣味で精神科医をやっている伊良部の設定に『富豪刑事』を連想する方もおられたようだが、そもそも神経症的な右往左往の滑稽さに着目しているところが筒井的だと思える。本書所収の5編中では「コンパニオン」なんか特に筒井っぽいと感じたけれど、「勃ちっ放し」や「いてもたっても」も同様。ただし筒井には神経症を超えて精神病的領域(…?)にまで突き抜けようとする神経症的拘泥があるけれど、この作家にその種の過剰さはあんまり感じない。
表題作「イン・ザ・プール」では伊良部に会うために夜の体育館プールへ出かける場面で、和雄が思わず泳ぎの支度をしてしまう…という件りの描写などは、人間の深層心理とドタバタなギャグのどちらを優先させたいのか曖昧で、やや無理な展開だった。「フレンズ」なんかは斎藤環の『若者のすべて?ひきこもり系vsじぶん探し系』(01)でも参考にしたのかナー、という気がした。
もう一つ、あちこちに「旬の固有名詞」が紛れ込んでいるのも、「別に後世の人間に読んでもらいたくて作家になった訳じゃねェ」というフテブテシサというか…しかし「どこかの元教祖のようにソファで胡坐をかいている」(p247)は、そろそろ通じませんからお気をつけください。
大爆笑
ハチャメチャな行動で結果的に患者の症状を治してしまう伊良部に感動すら覚えました。心が病んでしまったら、自分も伊良部先生に診てもらいたいです。
これで筒井康隆の後継者は決まり。
筒井康隆先生も齢を重ねられ、往年のパワーがなくなった現在、
ああいう小説を書ける作家を探していたが、やっと見つけた。
筒井康隆ほどのパワーはまだないが、いずれ筒井康隆をしのぐであろうことは
奥田英朗のほかの作品を見ると、想像に難くないところである。
「インザプール」
映画は見ていないが、TVでアベちゃんがやっているのを少しみた。
そのイメージで読んでいたら、伊良部の体型がまったく違うではないか。
それを知ってからというもの、伊良部が出てくるたびに
米米クラブのジェームス小野田がちびになった姿が脳裏に浮かび続けている。
私の中で、伊良部がジェームス小野田のような格好で「ぐふふ」と笑うのだ。
もう声まで聞こえてきた。
あぁ、私も伊良部総合病院へ急がねば。
注意点:本書は電車などで読まないように。
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