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泳いで帰れ

泳いで帰れ
奥田 英朗
泳いで帰れ
定価: ¥ 1,470
販売価格: ¥ 1,470
人気ランキング: 36075位
おすすめ度:
発売日: 2004-11-18
発売元: 光文社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

おいしいビールを飲んだ後の爽快感が味わえる本
 最近、本が昔ほど売れてないそうなので、こういう楽しい本がもっとたくさん出るといいと思います。
 著者は直木賞作家なのにサービス精神旺盛、しかも、気配り十分。ドンと自己主張する場面もありますが、腰が低い面も多々あって感心してしまいます。それでいて、何事にも素直に反応して文章にされているので、読んで共感する人が多いのではないでしょうか。ジョークも盛りだくさんで、笑いながら読めるのはすばらしい。

この毒が持ち味といえば持ち味なんだけど・・・。
直木賞受賞後第一作だけど…、これは奥田エッセイ初の失敗作かも。僕は前作(?)「野球の国」の大ファンだっただけに残念。

とにかく今作は作者の悪い部分が出すぎです。
この人はちょっと人間的にひねくれた所があって、ささいなことでヘソをまげてしまう。「野球の国」では本人も自分の神経質な部分をわかってて、それをうまく笑いに変えていたのに、今回はそれがない。
オリンピックに仕事で行けるという羨ましい立場にいながら、暑い暑いと不満ばかりこぼしてる一人の神経質な男の姿。これを延々と読まされるのはちょっとつらかった。バスケの観衆や中国系観光客の態度が不愉快だったのはわかるけど、それに対する悪口も露骨すぎ。

ただ、タイトルの言葉が出てくるところだけは一見の価値あり。

確かに「泳いで帰れ」だった。
 「泳いで帰れ」というタイトル。これは誰に向けられたものか?これは読めばわかる。僕も痛くそう思う。彼らは泳いで帰れ、といいたくなる戦いぶりだった。
 この本で共感したのはそこだけではない。「海外における中国人」。彼らに対する筆者の感覚。僕も毎度同じこと感じる。彼らどうしてこうも遠慮がないのか。



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