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空中ブランコ

空中ブランコ
奥田 英朗
空中ブランコ
定価: ¥ 1,300
販売価格: ¥ 1,300
人気ランキング: 3251位
おすすめ度:
発売日: 2004-04-24
発売元: 文藝春秋
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

伊良部先生シリーズは第2作もやはり面白い

伊良部先生シリーズの第1作の「イン・ザ・プール」がとても面白かったので、早速の第2作の本書を読んだが、第1作を上回る面白さであった。

ストーリー展開は基本的に第1作と同様で、様々な症状の心身症患者が伊良部先生を訪れて、先生の無茶苦茶な行動に振り回される中で、病状改善の糸口を見つけるというパターンだ。

今回は、空中ブランコがうまくできなくなったサーカス団員や、一塁への送球ができなくなったプロ野球の三塁手など、ユニークな症状を持つ患者が5名が登場する。それぞれの症状は外から見ると滑稽だが当人は当然真剣に苦しんでおり、その患者達が伊良部先生のやりたい放題の行動に振り回される姿は実に笑える。ただし本書の面白さはそのどたばたの中で患者達が、心身症になった真の原因に自ら気づいて立ち直りのきっかけを発見するところにあると思う。

5作のどれも面白かったが、個人的に暴力団の若頭が先端恐怖症にかかる2作目の「ハリネズミ」が、無理やり注射を打たれるシーンや、血判状を押すシーンや、対立するやくざの吉安と喫茶店で対決するシーンなど笑えるシーンが満載で一番気に入りました。

プラセボ
お話の中で登場する患者さん達の様々な症状、他人事とは思えませんでした。
自分もパニック発作で心療内科に行った経験があります。

本を読み終えてからは発作が出そうになると伊良部先生が呑気に言います。
「どうせ運動不足なんだから、ちょっとくらい心臓バクバクさせたほうがいいよ」
まったく、他人事だと思って。

身の回りの厄介なことが、少しずつくだらないことに見えてくる一冊です。

短時間で読める本
2時間ぐらいで読み終えました。
短編集なのでさくさくと進みます。
読んでいるこちらも伊良部に癒されます。
実際にこういう人が居たらやはり「変な人」って一歩ひいてしまうんでしょうけれど。



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