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邪魔

邪魔
奥田 英朗
邪魔
定価: ¥ 1,995
販売価格:
人気ランキング: 280696位
おすすめ度:
発売日: 2001-04
発売元: 講談社
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なによりも哀しい
身内や親しい人が罪を犯すのは、本当に哀しくて、本当に迷惑…。
3人の男女がキーパーソンになっているけれど、疑いたくないのに夫を疑ってしまう主婦に一番感情移入しながら読みました。
彼女がどんどん壊れていく様は必見です。
読み終わっても胸が痛い、自分だったら…と考えてしまう、そんな本でした。

自己責任を取りたくない小市民の悲劇
 問題を先延ばしにしたいというのは、私たち凡人の普遍的な傾向です。だから「イヤなヤツだな」「小心者だな」とは思うけれど、登場人物たちの心情がよーくわかってしまいます。自分にもあるよな、こういうこと…。なんて。
 進路決定を先延ばしにして、今ラクをしたい高校生。
 後まで考えない不正で目先の自由な小金を得たい小ずるい奴。
 過去の不幸に心の整理をつけられない刑事。
 
 ここに、前半は警察機構の権謀術数とスキャンダルがからみ、本来単純なはずの問題がねじれまくっていきます。後半は、及川の妻がなしくずしに暴走して物語をダイナミックにうねらせていきます。
 決然と自分にけじめをつけて行く人がいなくて、途中どんどん憂鬱になりました。自己責任を取りたくないばっかりに、どんどん深みにはまっていく様を、なんだか自分の身に起きているように感じました。そんな、ほうっておけない気持ちのまま、ページをめくるのが止まらなくなります。
 終盤の各人物の錯乱振りも、心理的に無理なく見事に描かれていました。
 九野の心に安らぎが訪れてほしいです。

小市民のむなしさ
所詮本人以外からは取るに足らないことで、それぞれが人生を賭けて、必死に戦う姿は身につまされて、辛いものあり。すぐに覆される上下関係の世界で溺れないように、前向きでもあるに拘わらず、つまらないことに翻弄されていく姿を、何て馬鹿らしいと思いつつ、ついつい感情移入させてしまう筆力。いつも結末でほっとさせてくれる、その芯にある人間愛が魅力的



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