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東京物語
奥田 英朗

定価: ¥ 1,680
販売価格: ¥ 1,680
人気ランキング: 225343位
おすすめ度:

発売日: 2001-10
発売元: 集英社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
過去の節目。
主人公の20代から30代への変化の時を描いた作品です。
偏らない文章で楽しめると思います。
主人公の出身と東京の特徴が
よく描き出されています。
著者と同年代のかたがたにとっては懐かしさを感じさせる作品ではないでしょうか。
青年は荒野をめざす近代編
大都会に自ら飛び込んでいった主人公が、けものみちを行くがごとくの中で、無意識に取捨選択していったときに見えてきたもの。その芯なるものを、露悪的に、スカトロジックやノスタルジックで、照れ隠しのように、蔦で覆うがごとく隠しているようであるが、読む側に、そこはかとなく伝わってきて、実は、とても品位のある本だった。なかなかの骨太小説である。
同じ時代の空気が伝わってきました。
奥田氏と私は、誤差範囲でしか年が違わないということもあって、この作品の80年代の空気が、読み始めて一気に押しよせてきました。どこかくすぐったいような、照れくさいような、ちょっと目が泳いでしまうような気持ちにさせられました。男子と女子の違いはあるのですが、同時代を同じような物を見、聞いてすごしたのか、と思うと奥田氏に親近感を覚えました。親元を離れて、学生下宿で始めた一人暮らし。楽しいことも寂しいこともあったし、テレビを部屋に持っている者は稀だったし、ケータイもメールもなかった時代の青春かあ・・・・・・と、感慨しばし。私は東京ではない都市に出たけれど、流行りとしての東京のあれこれは、雑誌などで、キャッチしていたなあ。貧乏学生としては、流行りに乗ることはできなかったけれど。
途中で大学をやめて、懸命に働いてきた奥田氏の、作家としての立つまでの芯の部分が、ここにはあると思いました。上司やクライアントの年上の人から、叱られたり文句ばかり言われたりしている日常の中で、ふと彼らが見せる気遣いや諭すような物言いが、全く、そう、私が育ってきた時代の、大人たちの物の言い方そのもので、リアルでした。ちょっと気恥ずかしいような気持ちにさせられながら読了しました。
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