人気の和書通販Top >  宮部みゆき >  あかんべえ〈下〉 (新潮文庫)

あかんべえ〈下〉 (新潮文庫)

あかんべえ〈下〉 (新潮文庫)
宮部 みゆき
あかんべえ〈下〉 (新潮文庫)
定価: ¥ 540
販売価格: ¥ 540
人気ランキング: 6601位
おすすめ度:
発売日: 2006-12
発売元: 新潮社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

亡者はそれを見る人の心を映す
ほぼ、2日間で読破でき、非常に読みやすく、長さは感じませんでした。この物語では、普通の人間でもお化けとのあいだに似たようなものがある場合、おばけが見える設定です。多くの人は、同じ痛みを経験して、はじめて他人の痛みがわかる人間になっていくのかと思います。この本を読んでいると、利己的で他人の痛みのわからない人間は亡者と同じで、かわいそうな存在であると思えてきます。主人公のおりんのように他人の痛みのわかる人間になりたいと思うものです。
また、幽霊の玄之助の次の台詞が印象的でした。“おまえ(おりん)の父親は、きっちりと真面目な男のようだが、どうも縫い代が浅いようだ。布の質も仕立ても悪いが縫い代だけはたっぷりある俺のような男の見立てだから、これは確かだ。あんなふうに始終キリキリとしていては、すぐにほつれてしまうだろうな。”こころに余裕のない現代人が学ばなければならない姿勢と思いました。


文句無く★5つ
宮部さんの作品はその多さの割りにはそれほど読んでいない部類だとは思うが、これはかなり満足できた作品でした。巧みな人物造形で描き分けながら、その底流にある人間肯定の姿勢が終盤でより濃く出ていたと思います。

「お化け」なんてスーパーナチュラルな存在ですが、この世に未練を残して死んでいった者だからこそ、より深い人間性を描くことが出来たのだと思いました。

擬古文調の語り口も現代文と差が無いほど理解しやすいうえに、江戸情緒を満喫させてくれました。

ぜひ、人の業の哀しさと、それを包む人情の温かさをこの作品で味わってください。

おりんちゃんはかわいい
宮部みゆきさんの時代小説が大好きで、霊験お初や茂七親分なんかは全部読んでるんですが、あかんべえが一番好きです。健気なおりんちゃんや、やさしいお化けさん達。あったかくなります。ヒネ勝とおりんのその後や、ふね屋がそれからどうなったのかなど想像してみるのも楽しいです。あるいは続編を出してほしいなあ。霊験お初捕物控がマンガ化したのであかんべえもマンガにならないかなあ。



関連エントリー

人気の和書通販Top >  宮部みゆき >  あかんべえ〈下〉 (新潮文庫)