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鳩笛草 (カッパ・ノベルス)

鳩笛草 (カッパ・ノベルス)
宮部 みゆき

定価: ¥ 840
販売価格: ¥ 840
人気ランキング: 266683位
おすすめ度:
発売日: 1995-09
発売元: 光文社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

宮部作品、初めて読む方におすすめします。
超能力を持つ人々を主人公にした3作品。
ぜひ、初めて宮部作品を読む方におすすめします。
普通の人は持っていない能力を持つ人の話だけれど、それは恋愛作品であり、
悩み深き心の葛藤を描いている作品であり、決して、日常離れしたSFではないところが、
今後、この手の作品を読み進めるにあたり、宮部さんが描きたいと思っている、
その本質を理解するベースとなっていくのではないでしょうか?
ここから広がる宮部ワールドへの道しるべ的作品だと思います。

自分に自信が持てないという葛藤の描写
超能力を持つ女性が登場する3つの中編SFミステリー小説を収録。

「朽ちてゆくまで」は両親を幼くして亡くしていた主人公が、
祖母の死に伴う相続税の支払いのために、
自宅の荷物を整理しているときに、
両親が幼い自分を撮ったビデオを見つけ、
以前は予知能力を持っていたことに気づく話。

「燔祭」は『クロスファイア』の番外編。
青田淳子の元職場の同僚であり、
女子高生殺人に会った妹を持つ一樹を主人公とする話。
クロスファイアを別の角度から読め、
本編にはない一樹の心理描写が貴重。

「鳩笛草」は触れた人の気持ちを読む透視能力を持つ貴子が主人公。
透視能力を刑事として活かすが、
能力を失うにつれ、
その能力に頼っていた刑事としての自分に自信を失って行く話。
透視能力が失われていく過程においても、
刑事としての能力を発揮していることから、
これまでの刑事としての自分が、
何もかも透視能力に頼っていたわけではないと考えられるにもかかわらず、
自分に自信が持てないという葛藤の描写が興味深かった。

クロスファイアの前に
 3短編に共通しているのは主人公たちが超能力を持っているということ。中でも「燔祭」は秀逸。
 他者を圧倒的な力でねじ伏せることの出来るパイロキネシス(念力発火能力)を持つ青木淳子。この作品には短編ゆえの魅力が凝縮されていて無駄の構成で一気に読ませてくれる。
 本作から「クロスファイア」「龍は眠る」といった大作に発展して行ったのだろう。宮部みゆきファンなら読まない手はあるまい。



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